安倍なつみセカンドアルバム・2nd〜染みわたる想い〜レビュー


2nd ~染みわたる想い~

2nd ~染みわたる想い~


ファーストアルバムから2年あまり、やっと待ちつづけたなっちの2枚目のアルバム。
待った分だけ期待は高まるものですが、その期待に裏切ることなくかなりのいい楽曲が揃った名作になりました。


アルバムのテーマを一言で表すと「愛」。
過去の恋愛・現在の恋愛・友情・家族への想い。形は違えど、さまざまな愛の形が詰まったなっちからの贈り物でもあります。


まるで「私の感謝の気持ちを受け取ってください」と語り掛けるようなアルバムはミディアムテンポ中心の落ち着いた感じの作品に仕上がりました。まるでこれからの穏やかな春の日を感じさせる、そして今の背伸びしないなっちの心の声を聞いているようでした。


と、自分の能書きはここまでにして、さっそくレビューに参りましょう。

(レビューはオリジナル曲だけになります)


1.学生時代


元彼に偶然街角で出会ってしまった女性の揺れる心。切ない気持ちもちょっぴりあるけど、楽しかった思い出を思い出しついついにやけてしまう気持ち。なんとなく共感できます。
歌の中に何度も出てくる「元気?」のせりふ。これがまた微妙な心をうまく表現していますね。


3.F.O.


新しい恋が始まってるのに、なぜか思い出してしまう前の彼。完全に断ち切れない思いがタイトルとリンクして、冒頭の歌詞「メラメラ」にも繋がってきます。
ええ、自分も前の恋愛でかなり引きずってましたから・・・(聞いてない)


4.夕暮れ作戦会議


自分の悲しみも共有して泣いてくれる友人。そんな理想的な友情を描いた作品です。
なんとなくですが、友人やメンバーに向けたなっちからの感謝メッセージが込められているような気がします。


6.日曜日 What's Going On?


なっち初のラップ挑戦の作品。ノリのいいリズムが日曜日を待ちかねていたウキウキ気分とマッチしていて本当に楽しそうなナンバーに仕上がりました。
はにかみながら歌うなっちの姿が想像できちゃいます♪


7.東京みちくさ


イントロと間奏に流れる笛の音が郷愁を誘いしみじみとするナンバー。
「ふるさと」のアンサーソング、もしくは続編を思わせるこの曲、手紙を綴る様な歌いかたが曲の郷愁感をより一層引き立てています。


9.エレベーター二人ぼっち


ふとしたきっかけで出会い一目ぼれ。こんなに思われてるのに気づかない男性はよっぽどの鈍感か馬鹿者です(笑)
ふと出会った男性に一目ぼれするせつない系の黄金パターンとも言えるこのナンバー。でもただ切ないだけではなく、「毎日職場に向かうのがとても楽しみです」と恋する前向きなパワーも見せるところが歌詞に現実性を持たせています。


11.ちょっとずつね。


今ある幸せに少し戸惑いながらも、少しずつその幸せを噛み締めていこうとする女性の前向きな姿が浮かんできそうなナンバー。全体的に幸せな感じが詰まったこのアルバムのラストにふさわしい一曲です。
さて、これから急行に乗って海まで行きますか。相手はいないけど(笑)